東大阪市長栄寺の整形外科、リウマチ科なら山口医院

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PDF-FD療法【TEST_20251003】

はじめに

当院で PDF-FD療法を受けていただくにあたり、ご理解いただきたいこと、知っておいていただきたいこと、ご注意いただきたいことについての説明が書かれています。
内容をよくお読みになり、ご不明な点がありましたら遠慮なくお尋ねください。
この書類をお読みになり説明を受けた後、この治療を受けることも受けないことも患者さまの自由です。
本治療は、治療に利用する血液と治療に用いる血液は、同じ患者様ご本人のものを利用します。
血液の加工と投与は、採取日当日に検査機関に郵送し加工処理を実施しますので、血液の提供と治療の両方について、その意思をご確認いただきます。
患者さまには、治療に関する情報の詳細を知る権利があります。
ご不明な点がありましたら遠慮なくお尋ねください。

PDF-FD療法とは

PDF-FD療法とは、Plasma Delived Factor-Freezedry(血漿由来因子)療法の略称で、患者様ご自身の血液に含まれる血漿から成長因子を抽出したあとに凍結乾燥加工し、濃度を高めて注入することで、より多くの成長因子の作用が期待できる局所注射の治療法です。
関節症などの治療法には、ヒアルロン酸注入や人工関節手術等がありますが、PDF-FD療法はその間に位置する新しい選択肢(自由診療)です。

成長因子の働き

抗炎症作用・・血液中の血小板内には、炎症を抑える働きを持つ成長因子が含まれています。
この因子は自己修復に必要な細胞増殖を促進させます。
また骨や、血管を作るために必要なコラーゲンの産生を促進します。
PDF-FDには、血小板由来の様々な成長因子が同量の血液よりも多く含みます。
この成長因子を関節内に注射することで、痛みを和らげたり損傷部位の修復が期待できます。

治療の長所・メリット

  • 自己組織由来なのでアレルギーが起こりにくいです。
  • 日帰りでの処置が可能です。
  • 治療後から普段の生活が可能です。
  • 治療手技が簡単で、治療痕が残りにくいです。

治療の短所・デメリット

  • 変形性関節症を根本から治す治療ではありません。
  • 数日間、炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)を伴う場合があります。
  • 注射部位に硬さ・しこりが残ることがあります。
  • ごく稀に投与箇所、採血部に感染症が起こる可能性があります。
  • 社会保険や国民健康保険など公的医療保険の適用を受けることができません。
  • PDF−FD療法は自由診療に該当します。そのため、保険診療との併用(混合診療)はできません。

治療を受けるための条件(血液提供者としての選択基準)

下記を除く、医師が健康状態が良好と判断した患者様が本治療の対象となります。

  1. 重篤な合併症(全身・局所)を有するもの
  2. がんと診断され、あるいは治療を受けているもの
  3. 活動性の炎症を有するもの
  4. 薬剤過敏症の既往歴を有するもの
  5. その他医師が不適当と判断したもの

血液提供者の年齢については、15歳以上で、本治療に対する理解が十分で判断能力があり、医師が治療適当と判断した患者であることが必要となります。

治療の方法

治療は日帰りで終わります。

  1. ①患者様の血液を採血します。(およそ50ml)
  2. ②血液を検査機関に郵送し、感染症の検査を行い、問題がなければ清潔な環境下で血液からPDF-FDを作成します。
  3. ③治療薬を、溶解し注射器で関節内腔に注射します。
  • 加工されたPDF-FD製剤は未開封の場合、半年間保存が可能です。
  • 当日は入浴は禁止です。
  • 当日よりストレッチを開始します。痛みを強く感じるときは、適宜患部を冷やしてください。
  • 約2週間後から、治療前の生活、運動負荷に戻します。
  • 経過観察のため、治療後も医師の指導のもと、ご来院をお願いします。

治療後の注意点

  • 痛みを強く感じている間に安静にしすぎてしまうと、治療部位が固くなり長期的な痛みのもとになる可能性があります。
    そのため医師の指導のもと、無理のない範囲で治療当日よりストレッチを行うことが推奨されます。
  • 投与後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがあります。
    ただし、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
  • 関節は細菌に弱いので、清潔に保つように心がけてください。治療当日は入浴は禁止です。翌日からは、浴槽につけていただいて大丈夫です。
  • 違和感や不具合、(あまりに痛みが強い、赤みや腫れがひどい等)がありましたら、注射した部位に感染がないか等、健康状態の確認のため直ちに当院にご連絡ください。
  • この他、何らかの不調や気になる症状が見られたときは、遠慮なくお申し出ください。
  • 健康被害が生じて、万が一救急対応が必要になった場合は適切な治療を行います。
    しかしながら、その治療に伴う費用は患者さまのご負担になります。
    また補償については、協議に応じます。

その他の注意事項

患者様の状態や、採取した血液の状態によっては、PDF-FDに作成できない場合があります。感染性の疾患(HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV-1)が陽性の場合、血液の加工に進めません。
その際は、技術料5千円(税別)、検査実施料金として1万円(税別)のご負担をしていただき、残りの代金は返金させていただきます。
再度採血を依頼するケースとして、「血液輸送時に破損した場合」「血液の状態が悪く、加工ができない場合」などがあります。この場合、採血技術料として5千円(税別)をご負担いただきます。

治療を受けることを拒否することについて

この治療を受けるか拒否するかは、ご自身の自由な意志でお決めください。説明を受けたあとに同意されない場合でも、一切不利益を受けません。
また同様に、治療を受けることに同意しても、血液を採取するまでは、いつでも治療を取りやめることができます。この場合でも一切不利益を受けません。

個人情報保護について

「個人情報の保護に関する法律」と当院の個人情報取扱規程及び「医療、介護関係事業者における個人情報の適切な取扱のためのガイドライン」等に基づき、適切に取り扱います。

本治療で得られた情報は、将来の治療の発展・向上を目指すために、研究機関と提携し、研究として、患者様の同意を得て使用する場合があります。
その場合は、「人を対象とする医学研究に関する倫理指針」及び関連する通知等に従います。
文献などで公表されることがありますが、規定に基づき、患者様個人を特定できないように配慮いたします。

試料等の保管及び破棄について

この治療のために取得した血液は、基本的に全て使用されます。もしも使用されなかった分が生じた場合は、適切に処分され長期間の保管は行いません。

また、この治療で取得した患者様の情報は院内に保管し、漏えい等がないように管理します。
また、データのセキュリティは十分に注意したうえで10年間保存し、保存期間終了後は、個人情報が特定できないよう、物理的、電子的に読み取れない方法で破棄します。

治療にかかる費用について

本治療は公的保険の対象ではありませんので、当院にて施術料をお支払いいただきます。
また、同意を撤回された場合でも、採血後は所定の費用を申し受けます。

PDF-FD・・・1回の採血と製剤加工(1部位)にあたり90,000円(税別)から。
詳しくは、お問い合わせください。

患者様の症状や、作成過程により、施術料が変わる場合があります

その他

  • 患者様から取得した試料等(患者様ご自身から得られた血液試料及び情報)は、治療に必要なもの以外は廃棄するため、他の目的に使用することはありません。
  • 本治療の効果には、個人差があります。
  • 治療に関して、患者様が、当院の指示に従っていただけない場合、責任を負いかねますのでご了承ください。

この治療に関して、わからないことや、疑問、質問、もう一度聞きたいことなどがございましたら、いつでもお尋ねください。
治療が終わったあとでも、お答えいたします。